文語体だって、いいぢゃないか。

先日、NHKのテレビを見ていたら、思わずのけぞった。
19世紀、ドイツの哲学者・ツァラトゥストラについて紹介されていたのだが、その代表的な著書の名がおかしい。
「ツァラトゥストラはこう言った」・・・、え?
いつから、そんな間抜けな言い方になったんだろう。
わたしとしてはやはり格調ある文語体でね、「ツァラトゥストラはかく語りき」、と、こうあって欲しいのだ。
SF映画の名作「2010年宇宙の旅」で使われた、あの有名なリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩だって、たしかタイトルは「ツァラトゥストラはかく語りき」だったでしょう!
と思って、調べてみたらがく然とした。
いつのまにやら、世の中は「ツァラトゥストラはこう言った」とゆー、まるでしまりのない言い方がしらっと大勢を占めているじゃないか。
まるで夢でも見ているようだ、知らないのはわたしだけだったのだろうか。

そこで調べてみたら、「ツァラトゥストラはかく語りき」の初訳は戦前で、その後、1960年代にはとっくに「ツァラトゥストラはこう言った」のタイトルで出たらしい。
つまり昨日今日のことじゃなかった、ということを初めて知った。

ついでに、気になって同じく香り高い文語体のタイトルである、ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドット』のアリアはどうか?
まさか、「みんな寝るな」になってんじゃないだろうなと思ったら、こっちは大丈夫だった。ずいぶん前、音楽大学の声楽科出身の女の子に、好きな曲はな〜に?と聞いて、パヴァロッティが唄う「みんな寝るな」が好きデス、と返されて目の前が暗くなるほどコケこともあるのだ。
しかし、これは今でも「誰も寝てはならぬ」、であった。

たださ、「〜はこう言った」のタイトルがさらりと出るようになったは、最近のように思う。
これも、ゆとり教育の名残りか、そうではないことを祈るのだ。
と、わたしはかく語りき。




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  • レイバン

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