お正月のテレビ風景。

元旦の昨夜、なにげなくテレビを点けたら恒例の「ウィーンフィル ニューイヤーコンサート」であった。これを視るとお正月気分になって、楽しいのだ。
このコンサートのあり様についてはちょっと感想もあるけど、それはまた今度。
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さて今夜は、やはりNHKの歌舞伎中継「こいつは春から」を視た。酒を飲みながら、ぼんやり眺めているのがいい。
以前、東京出張のおり、時間があれば歌舞伎座のひと幕見によく出かけたものである。舞台を見つめ続けることがあれば、ふわっと眠ってしまうこともある。歌舞伎はそれでいいのだ、と思う。
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これについては中村勘三郎がどこかのインタビューで、「見たいところは見て、そうじゃないところは寝ちゃっていいですから」と言っていて、我が意を得たと思った。
さて、歌舞伎ってなんとなく「おハイソ」なイメージがあるようだが、実は明治の中頃になって、時の天皇がようやく、初めて鑑賞した、というおハイソにはほど遠い歴史なのである。もちろん出雲の阿国からのルーツをカウントすればざっと430年の長い歴史がある。しかし、おハイソにはほど遠く、江戸時代には「歌舞伎の役者はひと所に定住してはならん」などというとんでもない定めが出るなど、まさに河原乞食の扱いであったのだ。
それが京都の四条河原で阿国が踊ってから300年以上の時を経て、京都から東京に移られた天皇にやっと観ていただけたというわけだ。そんなものなのである。当時のエンターテイメントのトップに君臨していたのは「能楽」で、歌舞伎は庶民のものだったのである。だから、歌舞伎をよくよく見たら、それはもうお客様第一の楽しませる工夫でいっぱいである。
去年の暮れは、てんでキャリアというか修業の足らないお坊ちゃまがおいたをして騒ぎになったが、いい薬になれば良いと思う。
などと、ゆるやかな舞台中継を眺めながら思うのだった。




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