夏越祭。

私が心から敬愛する、空鞘稲生神社の「夏越(なごし)祭」に行ってきた。
茅の輪くぐりはまあ他の神社でも見られるが、この空鞘さんでは独特の神事があるのだ。
その名も「湯立て神事」と云う。
なんとも時代がかった大きな釜に、薪で湯を沸かし、そこへ茅でつくった輪を沈める。神官たちの祝詞に従い神事が進み、クライマックスはそのお湯を束ねた茅ですくい上げて、その場に集まった皆の衆にぱっぱっぱ~とふりまいてくださるのだ。
その後、釜の湯をひしゃくですくい、ありがたく呑むのである。これで無病息災、夏バテ知らず、と霊験あらたかな神事なのである。

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誠にいじらしいというかチャーミングで小さな社へ善男善女が集まり、この神事を迎えて、茅の輪をくぐるのだ。橋を渡れば紙屋町という広島市のど真ん中とは思えない、のどかな空気がただよい、なおかつ清々しく心地良い。
この神社が好きなので折々の神事に出かけるのだが、いちばん好きなのがこの夏越祭である。

実は、夕暮れのスタンディングバーで飲んだいたら茅の輪くぐりの話になって・・・もしや!と、思い立ってiPhoneで検索、ええ?今日だったの!と気づいて、電車に飛び乗り出かけたのだった。
これできっと良い夏を迎えることが出来るだろうな。少なくとも、梅雨の晴れの間のとても気持ちいい夜だった。

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