哀しい、かつ丼。

新しいお店ができたので、いそいそと出かけた。一歩、店内に入った時に嫌な予感がしたのである。それは、手あかのついたコンサルタントの気配がぷんぷんと濃厚だったのだ。
これみよがしのインテリア、客を追い立てるような席のレイアウト、メニューはもちろんカラー印刷でビニールシートをかけて木の表紙がつけてある。
それでも気を取り直して、私が好きなかつ丼を「お願いします」とオーダーした。

(´・ω・`)しょぼーん。

ああ、まさにコンサルタントの意のままという品だった。小ぶりな丼にぎゅうぎゅうに詰め込んだ、貧乏臭い出来上がり。おかわり自由というお味噌汁もまた、その気になれば一口で飲み干せそうなミニサイズ。別添のキャベツも、なんだか食べにくい器だなあ。これもお代わり自由らしいが、少ない量をたくさんに見せる工夫でいっぱいですね・・・。
そして、「うちは心がこもってません!」という店に共通のあわれなお漬物だ。ピンセットでつまんだように漬物が少々、小皿にへばりついている。
これ、おそらくモデル店として作って調子が良ければチェーン展開で行くぜい、というノリなんだろうな。この料理を食べて欲しい、という熱意が小皿の漬物のように少量なのだ。
人様のビジネスにケチをつける気は決してない。ただただ、哀しいお昼ごはんなのだった。しかも、結構なお値段をとるんだよな。
ああ、旨いかつ丼が食べたい。

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