さようなら、新藤兼人さん。

ほろ酔いで家に帰ったら、訃報であった。

この日曜まで、広島市の中央図書館では「新藤兼人 百年の軌跡」という展示を行なっていた。
小さなロビー展だったけど、彼はちょっと驚くほどの多作であり、ひりひりするほど真剣に映画を愛し、作り続けた方である・・・そのことが深く感じられたのである。

彼は著書も多く、その中で名バイプレイヤーであった殿山泰司をテーマにした一冊を借りてみた。
タイちゃん(殿山泰司)の生を誠に愛情深く語りつつ、同時にこの本は新藤監督の創作編年歴にもなっており、興味深く読んだばかりだった。

明日からいろんな業界人はいろんなことをヌカすだろうが、これほど映画に向き合っている人が今いるのだろうか。
ましてや県知事や市長が、今さらのように広島の誇りとかヌカさないで欲しいと思う。

さようなら、新藤兼人さん。
あなたはあなたを愛する人たちの心に、いつまでも映写機をまわし続けることでしょう。

ジャスミンの森。


花の香りには、わりと敏感であると思う。
先日、打ち合わせ先の事務所で開け放った窓からなにか花の香りがやって来る。これはえーと、十字の白い花で、中国茶の香りにもなっていて・・・、その時は名前を思い出せなかった。

その翌日、朝のお散歩の途中で再びその花の香りに出会った。
ああ、これこれ!
道の四つ角をまわったところで、どーんと!

画像


あはは。
こんなにでっかいジャスミンに会いましたよ!
もう、ジャスミンの森ですね。
おおよそWベッドを、ぐいっと起こしたぐらいの大きさです。

おまけ。
ひろしま美術館の庭に、マロニエの花が咲きました。

画像


この花はむつこいでしょー、もう、パリの街角にこってりと漂う女たちのフレグランスを思い出します。
こうして5月の花が咲きそろい、香りを解き放ち、たくましい新緑の季節になっていくんだなあ。


黒Tに、旨い店なし。

あの店が旨いとか、そこの料理が気に入ったとか、人に勧められるとつい行ってしまう。たいていの場合、私をそそのかした方には正座していただき小一時間は問い詰めたくなることが多い。まあ、とりあえずはランチで試すから被害甚大というわけじゃないけどさ。
先日も、コスパが高い!気さくな店員さん!という噂を耳にして並木通りのある店に行ったんだ。うへー、残念でしたよ。

どー不味いか、どこの店かは言わないけど、あらためて私なりのデンジャラス・サインを再確認したのである。
それは、「スタッフが揃いの黒いTシャツを着ている店に、およそ旨い店なし」というものである。
もちろん例外はあるし、不味い店だがスタッフのTシャツは白だったということもある。だが、思い出して二度と行きたくない店の多くが「黒いTシャツ」なのだ。なぜなんだろう。こんど黒Tの店に行って、不味いメニューにゲンナリしながら理由を探求してみようと思う。

なお、「黒ゴマ担々麺に、旨いものなし。」というテーマもある。これもいつか考えてみたい。


春の終わるころ、幻のように咲く花。

世間さまは大きな休日が始まって、9連休などと威勢のいい話もあるようだ。
わたしはボンヤリして、こんどの月曜が祝日であることも忘れていた。「どーしてわざわざ1日の火曜日に打ち合わせをするのかなー。月曜にさくっとすればいいのに・・・」などと、ボケけたことを思っていたのだ。

今日はちょっと時間があったので、広島藩のお殿様のガーデン・縮景園に行ってみた。日頃の行いのせいであろうか、珍しい花に会えました。
「胡蝶花」またの名を「シャガ」といいます。

画像


小さな5~6cmほどの花ですが、これが群生している様子はかなり華やかです。去年は見のがしてしまったけど、今年は満開のタイミングを見ることができました。春が終わるころ、ひそやかに咲いて、わずか数日で消えてしまう。そんなミステリアスな花なのです。

交響戦艦、発進ー!

たまたま見つけたクラシック名曲のコンピレーション・アルバムである。
タイトルは「交響戦艦ショスタコーヴィチ」!・・・なんじゃ、これは?と思いつつ、とりあえず視聴してみたら良かった。ただちに購入、ダウンロードしました。

画像


1曲目は、タイトルのとおりショスタコーヴィチ「交響曲第5番 ニ短調 Op.47「革命」 - 第4楽章」だ。
ティンパニーをどんがんどんがん叩いて、もう、盛り上がります!
これはそう、SFロボットアニメの傑作「トップをねらえ」を思い出す。巨大ロボット「ガンバスター」の登場シーンに流れたのは、この曲をインスパイアしたものですね。
はい、実は私、アニメが好きです。最近の作品はあまり見ないけどヤマト、ガンダム、マクロスあたりを押さえつつ、ジブリを愛し(ゲド戦記を除く)、毎年夏になると「サマーウォーズ」を鑑賞して涙ぐむのが風物詩です。

テレビ番組の「題名のない音楽会」を見るつもりがちょっと時間が早すぎて、プリキュアシリーズの第1作「ふたりはプリキュア」を見てしまい、すっかりハマったのも懐かしい(*第2作以降は視ていない)。
さて、アニメが好きでクラシック音楽に造詣が深い、そんな変態がいるのか?私のまわりはちょっと思いつかないが、いるんですねー。何をかくそう「トップをねらえ」の監督・庵野英明氏だ。
彼が、あのシーンは「ショスタコの5番な感じで行こう」と言ったそうな。

なお、このアルバムの2曲目は ワーグナー「ワルキューレの騎行」だし、ホルスト「惑星~火星」もきちんと入ってます。意外なことに、仕事中のBGMにぴったりです。とくに、締め切りの時間がこくこくと迫って緊迫感あふれる時に効きます。

桜、咲きました。

広島市のまん中を南北に走る中央通りに、白いモクレンがぱかーんと咲いている。
つい先日は沈丁花の香りに出会い、散歩の途中でミモザの花を見つけた。
今年の春はなんとなく花が遅いような気がしたけれど、ここ数日、急にピッチを上げたように花々が揃いはじめた。

もしかして・・・、桜も。少し時間が空いたので、縮景園に行ってみた。

画像


ビンゴ、染井吉野がほのかに咲いていた。

画像


彼岸桜も。

画像


これは河津桜、というんですね。

今日は4月2日だから、ほぼ例年通りと言って良い。ここに来て、桜もガンバって春のスケジュールに合わせてきたようだ。
こんどの金曜日、広島市内の小学校と中学校はいっせいに入学式を行うそうである。良かったなあ、入学式はやはり桜の花につつまれてこそ、なのだ。
ちょっと早いけど、おめでとう。ぴかぴかの1年生たち!



終わったなあ、カーネーション。

ついに今日、朝の連続ドラマ「カーネーション」が最終回を迎えた。
朝というのはあわただしいものである、私は歯ブラシをくわえたまま午前8時になって番組のオープニング曲を聞きつつ、あわてて口をゆすぐこともあるのだ。そして今朝も、歯ブラシをくわえていたのだがなんとなく予感がしたのだ。
早々に歯磨きをすませてから、万全の体制でテレビの前にスタンバイしたのである。それで良かった。
今朝は、スペシャルであった。
オープニング曲はなしで、いきなり番組の本編が始まり、それから最後を飾るのにふさわしい丹念な15分間を楽しませてもらった。

画像


子役の糸子と、尾野真千子さんの糸子、ふたりが歌うデュエットは粋であった。
どこかの病院だろうか、車椅子からロビーのテレビでこのドラマを視ていた老女がいた。彼女は、もしかして糸子の永遠のライバルというか友情を育んだ桜井奈津ではなかろうか。そんな余韻もふくらむのだ。

画像


本編のおしまい頃には、気持よく熱い涙があふれた方も多いのではなかろうか。
いつかは岸和田にも行ってみたいものだ。
いいドラマをありがとう。

コケた。

広島市の金座街と言えば、それはもう繁華街である。
そのど真ん中にある書店、廣文館の前でコケた。

店頭にある雑誌を手にとってレジに向かおうと思ったら、一瞬、私のまわりが無重力になったのである。
わたしのからだは宙に浮き、その後、下半身を中心にほぼ平行に地上へたたきつけられたのであった。
これはまあ、私にとってはよくある話である。どーしたはずみか、すってーんと足を滑らしたついでに宙に浮き、そのまま地面へ直撃!受け身をとるひまもなし!なのである。

コケた瞬間、まわりの方々から「あ!」などと声が上がり、うへー、かっこわりーと思った私である。とくに右足首を内側にひねったのがやばい・・・、立てなかったらどーしよーと思いつつ・・・、平静をよそおって立ってみた。

痛ッ!。でも、右足首がおかしいがなんとか立てる。そのまま、素知らぬ顔でレジをすませて家に帰ったのだが、ずいぶんとハレました。

ただ、この痛みはとても明朗快活なのだ、はっきりと特定の部位が痛い。
日頃からおなじみの偏頭痛や、腰痛などと違って、「ここに外傷を受けて、痛いデス!」と大変に素直なエマージェンシーなのである。
歩く時はちょっとつらいけど、ストレートな痛みをちょっと面白がってます。
*もちろん、この程度で済んでるから余裕でこんなことを書いているのである。

今年の花は遅いのかな、いや、そうでもないかも。

この前の日曜日、縮景園に出かけた。
さすがに紅梅、白梅が乱れ咲きだったが、例年に比べると遅い。私がこよなく愛する2月中旬の梅見茶会の時など、ほとんどがかわいいつぼみであった。幸いなことに日差しが暖かく、これも私の日頃の行いの由縁であろうかと勘違いしつつ、甘酒をすすったのであるが、少し寂しかった。

画像


今年の白梅。
やはり2月の下旬には、これぐらい咲いて欲しかったなあー。と思ったら、街中の中央通りではそろそろモクレンのつぼみがふくらんでいるようだ。
>korikori徒然さんのブログ
 http://korikori.seesaa.net/article/256391872.html

ふむ。なんとか帳尻はあってるなあ。3月の中頃にぱあーと咲くモクレンの白い花はいい。
それから桜が咲いて、いっきに春なのだ。

忘れないうちに、カーネーション。

ここ最近の朝の連続ドラマでは一番の収穫だったと思う、「カーネーション」である。
先週の土曜日で尾野真千子さんの出番はおしまいだ。

画像


なんかもう、これで最終回でいいじゃないか。そんな感じであり、わずか15分ながら、とても濃密だった。2階の窓にもたれる糸子、このアングルはだんじりのたびに出てくるおなじみのもの。そこで物思いにふける糸子をたっぷり見せているのは、尾野真千子さんへの心をこめた別れのオマージュのようでもある。
それはもちろん、視聴者へのメッセージでもある。

画像

画像


ご近所が集まった祭りの夜、おや?お父ちゃんの善作がいる。みんなの後ろで楽しそうな夜を眺め、いっしょに呑んでいる。それに気づいた千代が、微笑みながらお酌をするのだ。いいシーンだった。

画像


朝のドラマはあまり見ないが、たまに気に入って見続けることがある。近いところでは「ゲゲゲの女房」、これがもう平成22年というから2年前だ。その前となると「あぐり」、これは平成9年だから15年前かあ。
「カーネーション」は今月で終わり。
尾野真千子さんという素晴らしい女優の良い作品を見ることができたと思う。

縮景園の蝋梅。

もう真冬というか、底のような寒さである。
それでも次の季節は近づいているようで、縮景園の梅園に咲いていた。

画像


これは、蝋梅だろうか。
「まるで蝋細工のように美しいから」と名付けられたそうな。

そして来月には愉しい行事が待っている。
縮景園・梅見の茶会は2月12日だ。
梅園を眺めながら、甘酒をいただくのがとても和むのである。


なんと美しいカメラだ。

新年早々に、物欲をぐりぐりと押されました。
このカメラはかっこ良ろしーなあ、欲しいなあー。

画像


富士フイルムX-Pro 1、海外のあちらこちらのサイトでは早くも「プアマンズライカ」という、誠に誇らしい称号がつけられているそうだ。
このカメラはミラーレス規格なので、レンズの沼もご用意されている。つまり交換レンズが楽しめるので、次から次へと「このレンズ、いいでしょ!欲しいでしょ!」という喜びとおサイフの悲鳴が待っているわけである。
そして大きなポイントは、ファインダーがあるということ。
多くのミラーレス機には本体にファインダーがないので、いわゆるコンデジと同じようにカメラ背面の液晶を見ながら撮ることになる。これは、かっこわるいと思う。私が去年の秋にマイクロフォーサーズ規格のカメラたちと別れた理由も、実はここにあるのだ。
コンデジが発展したものなのか(→現在のミラーレス機のほとんどはこっち)。
デジタル一眼の立場を奪う気なのか。
その分かれ目が本体にファインダーをつけるか、否かであると思うのだ。
今年のカメラ市場は、ちょっと面白くなりそうだな。

厳島神社に行った。

いよいよ今夜から、大河ドラマ「平清盛」が始まる。
予告編を見ると、絵づくりにセンスが感じられるし、期待していいかも?と思って、とりあえず予習をしてみた。

画像


この本の作者はとんと存じ上げないが、いわゆる歴史学者ではなく文芸の作家らしい。だからわかりやすく、読みやすくと気を配られたそうだが、いやー、この時代の話はややこしいのよ。
およそ12世紀、平安の最後である。
朝廷も公家も元気はつらつで権力闘争をくり拡げるし、武士たちは傭兵から強固な意志を持った集団へとリニューアルして、ほんとにもー親戚どころか親子で争うのである。

でね、この本による人物評価を読みつつ大河ドラマ「平清盛」のキャスティングを見たら、ふふふ、面白い。
例えば・・・、
●新興貴族の「信西」→たたき上げの権謀術策の人→阿部サダオ
●美福門院→ずばり悪女→松雪泰子
●藤原頼長→武闘派の貴族→山本耕史
●源義朝→惜しい!肝心なところで空回り→玉木宏
●建春門院→凛としつつも時代に翻弄される→成海璃子
●後白河法皇→若い時からほんとにイヤなボンボン→松田翔太

去年の大河ドラマはどうしようもなく、感想を書く気にもならなかった。それを思えば、今年は期待できるような気がするのだ。なので、今日はあまりにもいい天気だったので世界文化遺産・厳島神社に出かけた。

画像


平清盛がこよなく崇敬した神社である。誠にすがすがしい気持ちになった。
ではテレビの前で、今夜の第一回を心して見よう。


初春の、フリスク。

年が明けたのでちょうどキリがいいことだし、人類固有の文化的嗜好品のひとつであるところの煙草をやめた。
細かいことを言うと除夜の鐘がゴ~ンと鳴ったあとも、プカリプカリしていたのである。
そして寝て、起きて、それからは1本たりとも NON SMOKING である。
今のところ不思議なほどに、煙草を吸いたいと思わない。しかし、もーれつに煙草に火を点けたい!と思うのだ。
学生の頃に手を出して以来、いつのまにか1日に2箱ほど。ハイライト、パーラメント、ケントなどなど銘柄はいくつか変遷したが煙をたなびかせてきた。最近はちょっと減ったがそれでも1日に少なくとも1箱ちょっと20本以上をパッケージから取り出し、口にくわえて火を点けて、毎日煙を絶やすことはなかった、ほとんど製鉄所なみである。
なるほどなあ、すっかり日常のクセになっていたんだなあ。そこで手持ちぶさたをまぎらわすために、これ・・・、

画像


フリスクのどっちかと言えば使いにくいパッケージから、もどかしかく小さな一粒をつまみ出すのがよろしい。
冷蔵庫の中には、封を切っていない煙草が1箱ある。これにいつか手を出すのかな-。それとも、NON SMOKINGがずっと続くかなー。自分のことだがちょっと楽しみな気がする。

元気な、にんにく。

キッチンのにんにくが芽を出した。
ごろごろと並んだ中から、たった一つが小さな芽をのぞかせたのである。
まあ、せっかくのなのでコップの底に綿を敷いて、その上に乗っていただき、水をかけた。
すると、すくすくの伸びるんですね。
さすがにんにく、元気なのだ。

画像


現在およそ35cm、この調子でいったらどこまで伸びるのだろう。
ただ、いわゆるにんにくの芽として売られているような堅さはない。刻んで麻婆豆腐にふりかけたり、海老やイカの炒め物に散らしたら美味そうである。
しかし実は近所の公園に行って、そっと植えてみようか。謎のにんにく畑になったら面白いかなあとか野望が広がっているのだ。

Olasonicを、聴いてみた。

このOlasonicは~薄型テレビつで高音質を楽しむためのスピーカー~ということなので、まず、液晶テレビにつないでみた。そしてテレビと一緒にスイッチオン!

・・・びっくりした。

画面の中で、誰かが書類をつかんでクシャッとしたら本当に目の前で「クシャ」という紙の音がした。
ドラマの中の色んな効果音が聞こえてくるのだ。ドアを開ける音、靴音、グラスをテーブルに置いた音、衣擦れ、もちろん役者のセリフはとてもクリアで、音像の定位という声の出どこもくっきりしているのだ。

テレビの内蔵スピーカーはたいていひ弱である。わたしは各メーカーの中でもわりといい方です、というビクターの液晶テレビを使っているのだが、弱い。なので、ふだんはタイムドメインのスピーカーをイヤホンジャックにつないで使っている。テレビを楽しむには、もう十分なサウンドである。
それが、Olasonicに替えてみるとひとクラス上というか、実にクリアなサウンドになったのである。

Olasonicのモニターに当選した。

Olasonicというスピーカーがある。
小さいけれど音が良いという評価が高く、気になる存在だったのだが・・・。なんと試聴モニターのチャンスがやってきた。

「Olasonicを聴いてみよう!」“無償貸出キャンペーン”なのだ。
3機種を貸し出して下さるということだが、いずれも限定10台。
クジ運もジャンケンもまるで弱いわたしとしては余り期待せずに応募したら、当選してしまった。
来週の月曜日にやって来て、そのまま1週間ほどじっくり聴いていただきたい、ということである。とても楽しみだ。

お品が到着したらがんがん聴いて、率爾ながらご意見を述べてみようと思う。乞うご期待。

ダ・ン・シ・ガ・シ・ン・ダ。


またひとつ、昭和が終わちゃったな。

古典落語の立ち位置にいながらサブカルチャーまで出張って、勢いよくかき乱していたレアな才能の持ち主だったと思う。
言葉遊びの回文「談志が死んだ」を、そのままタイトルにした本が出たのは2002年。立川流の弟子たちを語り尽くした本だったが、それから9年を経て、そうか75歳かあ。
今頃はきっと、あの世で師匠の柳家小さんをはじめ、みんなと楽しく宴会していることだろう。